モダンゲーム

【ゼルダの伝説 知恵のかりもの】ゼルダが主役でまさにゼルダの伝説【モダン】

 今回は『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』の紹介をしたいと思います!

 今作はなんとゼルダ姫が主人公という初の作品!
ゼルダ姫を直接操作できる作品は数えられるほどしかなく(スマブラ含む)、しかも今作は主役ということで非常に貴重なタイトルとなっています

 しかし、ゼルダ姫自身は生身で直接攻撃することはできず、『かりもの』という力を使って冒険します。

 ですが敵を薙ぎ倒し謎解きをしていくゼルダの伝説での挑戦的な内容に面白いのだろうかと疑問に思う方も少なくないかと思います

 前作『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が非常に面白かったことも拍車をかけているかと・・

 そこで、今回はそんな『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』について完全クリアまでした上で、レビューさせていただきたいと思います!

 

・ゼルダ姫が主役の今作は面白いのか

・シリーズの当たり前を見直した作品がしたい

・どういった内容なのか

こういった方により具体的に紹介したいと思います!

画像はSwitchの画面になります

物語序盤の画像しか使用していないため、ネタバレはありません

主な特徴

当たり前を見直した作品

物や魔物、勇者の力を”かりる”

 ゼルダの伝説といえば度々当たり前を見直していくシリーズの一つ
今作もその例に漏れずゼルダ姫が主役となり、ただ敵を倒していくというわけでなく相棒の『トリィ』から授かった『トリィロッド』の力で、『かりもの』や『シンク』を使い難題に挑戦していきます

 ベースは5年前(2019年)に発売されたリメイク作品の『ゼルダの伝説 夢をみる島』となっており、グラフィックやUI(ユーザーインターフェースの略で、主に操作画面のこと)はほぼそのままに、ゼルダ姫を操作します

↑相棒『トリィ』と『トリィロッド』

 視点は俯瞰視点(見下ろし型)となっており、初代や神々のトライフォースのような感覚でプレイでき、一部洞窟は2Dスクロールになるなど、古き良き両方の視点で進めていきます

 そして今作のメイン機能である『かりもの』の数はとても豊富で数十種類、非常に多いため今回も攻略手段は人の数だけ違うと思われるほど

 さらにゼルダ姫自身は基本的に直接攻撃することはできないので、ここでもかりものの力を使い敵を倒していきます。

↑スライm・・・ではなく魔物ゾル!


こちらも敵の倒し方は人によってさまざまかと思います。
物を投げたり味方の魔物に任せたり!

↑ゴルd・・・じゃない魔物ウニ! 夢をみる島にもいたね!

 『シンク』というトリィロッドの力を借りて物を動かしたり

 時には勇者の力を一時的に借りて『剣士モード』で敵を薙ぎ払ったりと、色々なものを借りて冒険をしていきます

過去作のオマージュ

 こちらはゼルダの伝説では割と定番の過去作オマージュがたくさん!

初代を彷彿とさせるものから、「うわ!懐かしい!」と思わされる敵キャラまでさまざま

↑今作はアキンドナッツさんがいるッピ!

 ゲルド族やゾーラ族、ゴロン族とゼルダの伝説ではお馴染みの種族ももちろん続投しており、町もお馴染みのものが勢揃い
数十年前からずっとシリーズをプレイしてきている方なら特に反応することと思います

 BGMも新曲はいっぱいありますが、曲の所々に過去作のフレーズが入っていたりとやはり「ゼルダの伝説をプレイしているな」という感覚が湧いてきます

 特に『剣士モード』の時は8bit音(ファミコン音源)が流れたりと懐かしさがいっぱい!

 当たり前を見直したとしても、こういった細かいところで初代から変わらず貫いている部分があり、シリーズファンのことを想っていただいてることにいつも感動いたします

現実世界と無の世界

現実世界

 今作の舞台となるフィールド。
こちらはいつも通り『ハイラル』と言われる世界を冒険していきます

↑ハイラル城下町

 主には消えてしまった『勇者リンク』を助けに旅に出るという、いつもとは逆の展開となっており、囚われたリンクさんを見るのは実に新鮮味があります

 シリーズお馴染みのフィールドを駆け巡り、サブミッションをクリアしつつメインミッションを攻略していくというもの

 そして昨今のゲームでは割と当たり前になったシームレス(ロードなし)マップかつ自由に全マップを移動でき、ストーリーを進めず先に広大なフィールドを全踏破することもできます

 オープンワールドではなくストーリーは一本道
従来のゼルダの伝説のように順番に攻略を進めることができます!

↑ファストトラベル(ワープ)するための『しるべ』もしっかりあります

無の世界

 そして今回の攻略するダンジョンともいえる『無の世界』

感覚的には『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』の『トワイライト世界』、あるいは『ポケットモンスター プラチナ』の『やぶれたせかい』に近いです

 ここでは現実世界で取り込まれてしまった物や生物が無造作に散らばっており、うまく足場をつたって先へ進んでいきます

 基本的に攻略する神殿はこの中にあり、奥には各々ボスも存在するので、まさにメインダンジョン

無の世界に取り込まれてしまった人々を救い出そう!

 

よかったポイント

快適にプレイできる

絶妙な難易度

 簡単すぎず難しすぎないという絶妙な難易度設定をされています

 前作の『ティアーズ オブ ザ キングダム』や『ブレス オブ ザ ワイルド』のように、一部難しすぎて詰まるというのがアクションアドベンチャー系には多いのですが、今作は詰まる要素というのがほぼありません

 かといって楽に攻略できるのかと言われたらそういうわけでもなく、しっかり頭を使う謎解きから、『かりもの』を駆使して戦う歯応えのあるボス戦と、ゲーム性と一般性をうまく両立させているため、楽しく遊べるように仕上げられています

 収集物(ハートのかけらなど)も割とサクサク見つかり、しっかりとフィールドをくまなく探索しつつ攻略していけば、基本的に詰まるということはありません

 しかし、アイテム縛りプレイや難易度『辛口モード』となると話は別で、従来のゼルダの伝説のように難しくなり、しっかりと対策を講じないと詰まるなど、非常に良いバランスがとられています

 アクションが苦手な方でも十分に楽しめるアクションアドベンチャーだと思います

 

ほぼロードがない

 なんとこれだけの高グラフィックかつシームレスマップにも関わらず、ロードはほぼなし!

長くても5秒でロードが終了するので、「まだかな〜」と待つ時間は無いと言っても過言ではありません

 基本的にオープンワールドでは広大なグラフィック読み込みの関係上、ファストトラベルやダンジョン突入時などで10秒以上のロードが入ることがほとんどなので、たった約5秒ですぐ目的地にたどりつけるのは非常に強みといえます

 どうしてもゲームにおいてロードというものはモチベーションが下がってしまいがちな要因なので、ここまでサクサクと遊べるのは昨今のゲームでは割と珍しいかもしれません

 他にもバグやスタック(地形にハマって動けなくなる)は特になく、スタックに関してはハマってもロードなしですぐ元通りになります

 このスタックもゲームによっては抜け出した後にロードが入るものもあるので、ここでもサクサクと進められるのは素晴らしいの一言

飽きない要素が盛りだくさん

攻略法はさまざま

 豊富な『かりもの』を駆使して攻略していくゼルダ姫ですが、その攻略方法は多岐にわたります

 味方のかりもの魔物に敵を倒してもらったり、石をぶつけて倒すマッスルゼルダ姫、剣士モードでズバズバと切り倒していく脳筋戦法など、非力だけど非力じゃないお姫様!

↑軽々と石を持ち上げるマッスル

 ダンジョンの攻略だって数多のオブジェを数個出して足場にしたり、魔物の能力を使ったりとこちらもいろいろあります

 うまく2Dゼルダと『ブレワイ』や『ティアキン』をミックスさせており、攻略法を模索しながらガンガン進めていきます
これのおかげでシリーズお馴染み気づいたらめっちゃ時間が経ってたなんてことも・・・笑

↑ツボおじ?

 

個性豊かなキャラクターたち

 2Dゼルダの伝説ではありますが、各キャラクターはモブキャラクターも含めて非常に個性豊か
うまく3Dデフォルメという強みをうまく生かして作成されています

 久しぶりに登場するキャラや種族、過去シリーズでは敵として出てた種族も味方として登場したりと、ファンには嬉しい要素

↑シリーズお馴染みインパ様

 細かいところではありますが、キャラの近くでものが壊れると驚いたり、魔物が現れると怯えたりする作り込み具合
こういったキャラクターの特徴を活かして攻略する部分もありますので、決して無駄ではないのがすごいところ

人を選ぶポイント

アイテム選びが手間

 『かりもの』という数十種類のアイテムを扱うため仕方のない部分ではありますが、そのかりものを選ぶのに非常に手間がかかります

 物語後半になるにつれてものすごい量になるため、正直使うものは一部に絞られてしまいます

 特に最序盤で手に入る『ベッド』があまりにも使い勝手が良すぎるため、ほぼベッドで攻略なんてことも・・・

 他にも利便性が高いかりものがいくつかあるので、豊富なアイテムからいちいち選ぶよりこれ使っていれば他はいらないとなりがち

 一応ソート(カテゴリ分け)もあるのですが、結局使いたいものを探す手間がかかるので、インデックス化(本棚のように自由にジャンル分けしてすぐ取り出せる)して欲しかったなという印象です

ほぼやり込み要素はなし

 ゼルダの伝説はクリア後もやり込み要素が豊富なのですが、今作はあまりやり込み要素はありません

 強いていうならアイテムやスタンプ、かりものの収集ですが、くまなく探索しつつ攻略していけばクリアまでにはほぼ集まってしまうため、クリア後は残りの分を収集するという感じです

 他にもエンドコンテンツである道場も豊富にあるというわけではないので、サクッと終わってしまいがち

 もしやり込むのだとしたら、『難易度 辛口モード』で2周目をクリアするというのが主なやり込み要素になるのかなと思います

まとめ

 前作『ティアキン』に引き続き、「まさにゼルダの伝説」!しかも今回はちゃんと主役


 ただ戦って謎を解くだけでなく、さまざまな『かりもの』を駆使して攻略していく今作は、前作同様人の数だけ攻略法があるという奥深さをもたらしていました

 そして、アクションアドベンチャーはアクションが苦手な人にとってはなかなか難しいジャンルなのですが、しっかりとバランスの取れた難易度調整をされており、一般性がかなり増しているのではないかなと思います

 サクサクと進められる快適さと、一般性の上がった今作は、アクションアドベンチャーが苦手な人でも十分に遊べ、さらに過去作品のオマージュも多いためシリーズファンにとっても買って損はない一品だと思います!

 気になった方はぜひプレイしてみてください!

 

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みのり
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