今回は『ナビつき!つくってわかる はじめてゲームプログラミング』の紹介をさせていただきたいと思います!
ゲームというと、基本的にはプレイ専門の方が多く、「ゲームを作りたい」と思う方はなかなか少ないかもしれません
そもそも『ゲーム作り』というのは難しいイメージだと思いますし、現に私もゲームを作らせていただいた時は、かなり試行錯誤していました
しかしそんなゲーム作りは難しいという考えを覆す画期的なゲーム、それが『はじめてゲームプログラミング』です
ゲームを作りたくないという方も、過去に発売された『マリオメーカー』や『マインクラフト』など、自分で何かを作る行為をやったことがある方は同じような感覚で楽しくプレイすることができると思います
そんな『はじめてゲームプログラミング』のレビューをさせていただきたいと思います!
・本当にゲーム作りは楽しいのか
・自分で作ったゲームをたくさんの人にプレイしてもらいたい
・プログラミングって難しくないのか
こういった方により具体的に紹介させていただきたいと思います!
タイトル | ナビつき! つくってわかる はじめてゲーム プログラミング |
メーカー | 任天堂 |
ジャンル | コンピュータゲーム制作ソフト |
発売日 | 2021年6月11日 |
対応機種 | Nintendo Switch |
価格 | 3,480円(税込) |
クリア時間 | 約10時間 |
画像はSwitchの画面になります
プレイ序盤の画像しか使用していないため、ネタバレはありません
主な特徴
ポップな制作ツール
ゲーム制作ツールの常識を覆した
そもそも『ゲーム制作ツール』とは何なのか?
ゲーム作りには色々なソフトがあり、フレームワーク、プログラミング、ゲームエンジン・・・・・
正直難しいので詳細は省きます!!
が、一番有名なのはゲームエンジンである『Unity』や『Unreal Engine』あたりは聞いたことあると思います
しかし今回の『ゲーム制作ツール』というソフトは、テンプレート(あらかじめ作られたもの)を使用して簡単にゲームを制作するソフトになります
特に『RPGツクール』が有名で、全くジャンルが違いますが『マリオメーカー』や『スマブラ』などの自作ステージもこれに近いものがあります
しかし、それでもゲーム制作というのは難しいイメージですが、こちらの制作ツールはなんと一切難しいことがありません
そんな固定観念を覆した内容を、これから説明させていただきたいと思います!
それぞれキャラ設定がある
何と各プログラミングにはキャラクターが設定されています
これがありそうでなかったこのゲームのすごいところ
このキャラクターたちは『ノードン』という名前があり、それを使ったプログラミングシステムを『ノードンガレージ』と言います
しっかりと全てのプログラムに名前と個性があり、キャラごとの見た目と性格でどういったプログラム内容なのかを直感でわかるようになっています
難しいプログラミングはない
ゲームといえば、黙々とパソコンをカタカタしてパチパチしてるイメージが多いかもしれませんが、全くパソコンを使わずにゲームを制作していきます
そしてプログラミングを入力することもしません
ではどうやってゲームをプログラミングしていくのか・・・
このゲームでは各ノードンをワイヤーで繋ぎ、オプションで細かく設定することで、プログラミングが完了します!
これだけ!
これだけです!
え? と思うかもしれませんが、『メソッド命令』『クラス作成』『スクリプト作成』『変数入力』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
というめちゃくちゃ難しいことは一切ありません
これらをノードンにワイヤーを繋げて、オプションで設定編集するだけで完了させることができます
これが『ゲーム制作ツール』の常識を覆したメイン機能といえます
よかったポイント
挫折しにくい
みてて楽しいキャラの掛け合い
個性豊かなキャラクターがたくさんおりその数なんと85種類、そしてその全てにほぼキャラ被りがないという個性っぷり
非常に数が多いので全員レッスンに登場するわけではありませんが、全7つのレッスンで45種類の『ノードン』が楽しく掛け合いをするので、飽きずにとても親しみやすいです
朗らかな性格の『ヒトノードン』、人生をやり直したい『リトライノードン』、コワモテの『モノを発射ノードン』などなど、飛び抜けた個性をそれぞれ持っています
レッスンでしかキャラの個性を見ることはできませんが、しっかり見た目通りの性格から解説、褒め、喜びなどなどを見れるのはとても楽しいです
とにかく丁寧
丁寧すぎるくらいに説明をして、褒めてくれます
解説役は『ボブ』と『アリス』
それぞれ『レッスン』、『チェックポイント』、『ノードンガイド』項目で解説をしてくれるのですが、これがとても丁寧!
どうすればキャラが動くようになるのか、どうプログラミングするのかを手取り足取り教えてくれます
レッスン中は指定された機能以外は操作ができないようになっているので、間違えるということは一切ないのですが、それでも一つ一つ丁寧に教えてくれるので、もう間違えようはありません笑
ありがたいくらいに本当に丁寧!!
これのおかげでどのノードンがどういう機能なのか、どうすればプログラミングできるのかなど、挫折してしまう要素をこれでもかと排除してくださっているので、諦めることはないといってもっよいでしょう!
そしてことあるごとに各キャラクターたちが褒めまくってくれるので、モチベーションの維持も問題なく継続できることと思います
レッスン終了時には全員がプレイヤーのことをこれでもかと褒めちぎってくれるので、より一層やる気と次のレッスンへのモチベーションにもつながります
世界中の自作ゲームができる
ジャンルはさまざま
『マリオメーカー』のように、自作のゲームを友達に、あるいは世界中の人たちに公開してプレイしてもらうことができます
逆も然りで、他の方が作ったゲームを自分がプレイすることもできます
これがとにかくすごい!
何がすごいってクオリティがすごいんです!
Youtubeでも任天堂公式チャンネルで動画をあげていらっしゃいますが、誰でもプレイできる簡単なものから、「これどうやって作ったのだろう」というゲームまでさまざまなものが公開されています
全てのゲームがサクッとプレイできるので、自分でゲームを作っては他人のゲームをプレイするなど、人の数だけ楽しいことがあります
人を選ぶポイント
でかいゲームは作れない
ゲームを作るといっても、大きい内容のゲームを作ることができません
ノードンの個数制限やワイヤーだらけの画面の見にくさなどがあり、RPGや複数ステージのアクションなどは作ることができません
基本的に1つの空間(ノードンガレージ)内でゲームを完結させないといけないため、大ボリュームのゲームを作ったりすることは残念ながらできません・・・
しかし工夫次第では限られた範囲の中で広大なゲームに見せたり、ボリュームがあるように見せたりすることは十分できます
実際にゲームを作る際も、限られた容量や規制のなかで工夫をして制作していくものなので、ここでうまく見せることができればゲーム制作センスが磨かれること間違いなし!?・・・かも?
あくまでゲーム制作の入り口
あくまでゲーム制作は楽しいという『入り口』になるゲームなので、実際に本格的なゲームを作るとなると、プログラミングを勉強したりしないといけません
ここではワイヤーや設定によって詳細なプログラミングを省いていますが、実際は英語でプログラミングをしていくものです
が、ゲームを作るというということは間違いなく楽しく、ゲームが完成した時の達成感と嬉しさはひとしおです
そして自分が制作に携わったゲームを他人がプレイし、楽しそうに遊んでくれていることが何より嬉しいことでもあります
このゲームを機に他の『ゲーム制作ツール』でゲームを作ってみたり、『ゲームエンジン』に挑戦したりしてよりレベルアップしてみるのもよいかもしれません!
まとめ
ゲームを制作する入口として非常に素晴らしいゲームの一つ
とにかく簡単にプログラミングをすることができ、自分で画面の中の物体を動かしたり壊したりなどができる楽しさ
そして個性豊かなキャラが丁寧に解説してくれて、かつ褒めて褒めて褒めまくってもらえることによって、挫折もしにくい設計になっております
大作を作ることはできませんが、工夫次第ではボリューミーに見せることができるなど、センスも磨くことができます
たとえ将来ゲーム制作をしない方でも、ゲームとして十分に楽しめる一品なので、ぜひプレイしてみてください!