レビュー

【ソニック フロンティア】広大なステージを音速で駆け抜ける【モダン】

 今回は『ソニック フロンティア』の紹介をさせていただきたいと思います!

 ソニックシリーズでは初のオープンゾーンゲーム
広大なフィールドを音速で駆け抜ける本作ですが、今までは一つのステージをクリアするタイプのゲームでした

 そしてソニックといえば、それまでは試行錯誤されていたシリーズなのですが、そこに新たな風を吹かせられた今作

 今までとは違う試みのソニックフロンティアはどういったゲームなのか
オープンゾーンを縦横無尽に走る以外にどんな魅力があるのか、さらに後に無料でアップデートされた『アナザーストーリー』も魅力はどういうものなのか

 そんな新境地を切り開いた『ソニック フロンティア』のレビューをさせていただきたいと思います!

 

・オープンゾーンを縦横無尽に駆け抜けたい

・新境地アクションアドベンチャーとは何か

・今作のソニックは面白いのか

こういった方により具体的に紹介させていただきたいと思います!

画像はPS4の画面になります

序盤ステージの画像しか使用していないため、ネタバレはありません

主な特徴

オープンゾーン

広大な5つのシームレスマップ

 本作はオープンゾーンと呼ばれる、ワールドマップ(拠点)をシームレス(ロードなし)かつ大きく広げることにより、広大なマップを音速で駆け抜けることができます

 いわゆる『スーパーマリオ64』のワールドマップである『ピーチ城』を、超広大なフィールドにしたようなものという感じでしょうか

 そしてフィールドにはアクションステージ(タイムアタックステージ)の入り口や、各種アスレチックが配置されており、さまざまなギミックが仕掛けられています

 そのオープンゾーンが5つ(1つはイベントゾーンなので厳密には4つ)存在しているので、ボリュームはたっぷりあります!

 このオープンを音速で駆け抜けるのはソニックならではのアクションであり、オープンワールドゲームに新たな風を吹かした、まさに新境地アクションアドベンチャーといえます

スキルなどの成長要素

攻撃力やスピードの強化

 今作はRPGのように攻撃力、防御力、リング上限、スピードの強化が可能となっており、これを強化することで敵を殲滅できたり、颯爽とフィールドを駆け抜けたりできます

 強化するためにはアイテム収集が必要であり、難しいかと思いきや結構サクッと見つかるので、強化自体は容易にすることができます

 ファストトラベル(ワープ)はあるのですが、スピードを強化する(かつ設定でスピードを速く)すると、ほぼワープと同じレベルで目的地に到着するなど、ソニックの音速を実感することになります

必殺技の解放

 ソニックにはスキルツリーというスキルを解放するツールが存在します
上から順番に解放していくことで、さまざまな技を使うことができます

 その中でも『サイループ』という技が最初から最後までお世話になる非常に重要な技となっており、ギミック開放からボス戦まで使います

 さらにスキルを開放していくと、技をコンボで出すことができるようになります
これがとにかく爽快で、今回はスピードだけでなく戦闘も爽快!

 特にボス戦は演出も相まって、爽快感抜群!

無料アップデート『アナザーストーリー』

物語終盤の新規書き下ろし

 『アナザーストーリー』はメインストーリー終盤を新規に書き下ろしており、メインとは別で遊ぶことができます

 アスレチックの追加や、イベントの追加、タイムアタックステージの追加など、ボリュームはたっぷりでしかも無料!ただのアップデートではないことが伺えます

 良かったポイントでも触れますが、ストーリー終盤を巻き返すほどの完成度です

いつもの4人

 なんと3Dソニックシリーズでは久々の、『ソニック』『テイルス』『ナックルズ』『エミー』の4人をプレイアブルとして操作することができます

 最近の3Dソニックゲームはほぼほぼソニック単体が多かったので、ソニックメインキャラを使うことができるのはかなり嬉しい追加要素といえます!

 しかもボリュームは結構あるため、それぞれ個性の持ち味を生かした攻略をくまなくすることできます

よかったポイント

スーパーソニックでの燃えるボス戦

 今回のボス戦はソニックシリーズ史上、というより・・・
個人的には全ゲーム史上で見でも5本の指に入るほどの完成度を誇っています

 何よりも1発目のボスから『スーパーソニック(ソニックのパワーアップバージョン)』になってのボス戦なので、最初からクライマックス!


 そしてラスボスまで含めて全ボス戦はその『スーパーソニック』
全ボススーパーソニックなのは初?ストーリーではだいぶ久し振りの活躍?

 とにかく「爽快感」、「かっこいい必殺技」、「ダイナミックな演出」、「戦闘BGM」どれをとっても最高の一言

 ここで今まで開放してきた必殺技を使うのですが、全てパワーアップかつダイナミック!
『QTE(クイックタイムイベントの略で、ムービー中に表示されたボタンを押すこと)』も含めて非常に爽快感にあふれています

 使用されているBGMは『ボーカル曲(歌詞ありのBGM)』かつ『インタラクティブミュージック(状況に合わせてBGMが変化する)』であり、この戦闘に盛り上がりを見せています
 この戦闘BGMのおかげで、特にステージ2『アレス島』のボス戦は鳥肌もの


 このボス戦のためにストーリーを進めているといっても過言ではありません!

やり込みタイムアタック

 ソニックといえばタイムアタック。本作も健在です

 ソニックの記憶によって作られた電脳空間を走るので、過去作のステージ背景や一部ステージ内容を引用したような作りになっており、懐かしいと思う要素があります

 反面新規のステージはあまりないので、新鮮味はあまりありません

 しかし『アナザーストーリー』では本編でのステージを大きくアレンジ(ほぼ原型がないので新規に近い)しており、そのどれもが非常に高難易度となっています

 クリアタイムだけでなく、条件もクリアする必要があるので、やり込み要素として十分といえます

 やはり音速でステージを駆け抜ける爽快感はたまりません!

 

巻き返したアナザーストーリー

最後の熱い展開

 後に書くのですが、メインストーリーは終盤が尻すぼみになっていました

 が、このアナザーストーリーはメインとは別で物語後半を新規に書き上げており、これがいい感じに巻き返していました

 いつもの4人を操作することができるのはもちろん、ボスラッシュ(今までのボスと連戦する)、ラスボス戦のパワーアップ、熱い展開など、まさに終盤の欲しかったソニックゲームがこのストーリーにぎゅっと詰まっていました

 各プレイアブルキャラクターは非常に個性あふれており、4人とも全く違うアクションとスキルによってなかなか飽きません

 そしてラスボスは難しさと展開も相まって、非常に燃えるバトルとなっていました!
ネタバレのため詳細は避けますが、メインストーリーを大きく巻き返した点といっても過言ではないです

 

人を選ぶポイント

メインストーリーの難解さと終盤尻すぼみ

 大型アップデートのアナザーストーリーで終盤を巻き返していましたが、メインストーリーの終盤は尻すぼみ感がすごかったです

 やることも序盤と同じことの繰り返しが続くので、マンネリしてしまうこと
そしてラスボスに至っては、「・・・え?」となることと思います(一応難易度によっては展開が変わりますが・・・)

 開発が間に合わなかったというコメントにもある通り、昨今のゲームはクオリティがとんでもなく、開発期間も何年とかかるものなので、致し方ない部分ではあると思います

 実際ゲームを作るとなると、時間がいくらあっても足りないと思うほどに厳しいんです・・・

 そこに拍車をかけるようにストーリーがなかなか難しい

 私の理解力が足りない部分もありますが、キャラクターたちが何を喋っているのかが分からないのが非常に悲しい 泣

 従来のソニックはストーリーが割と単純明快だったので、より難しさに拍車がかかっていた印象です

一部激ムズなところあり

ピンボール

 久し振りのソニックピンボール
過去シリーズでもそうでしたが、このピンボールがとにかく難しい

 合格点数がシビアで、かつピンボールという若干運要素が絡んでくるというのが非常に厄介

 しかもストーリー上避けて通ることのできないものなので、クリアできるまでここで躓きます

 ここは根気よく何度もプレイして、クリア目指して頑張りましょう

完全に熟練者向けのアナザーストーリー

 アナザーストーリーは、良かったポイントでも話しましたが非常に素晴らしい完成度を誇っていました

 しかし本編をクリアしている向けということで、難易度はメインストーリーの比じゃないほどに格上げされています

 一応難易度調整で『エンジョイ(イージーモード)』にできるのですが、なんとエンジョイにしても難しい!

 プレイしている時に、「設定間違えたかな?」と何度も確認してしまいました 笑
それくらい難しいんです・・・本当に・・・

 正直アクションゲームが苦手な方は、アナザーストーリー中盤から終盤あたりで泣く泣く挫折するレベルなので、もう少し難易度を低くして欲しかったかなという印象です

 ただクリアした時の達成感は素晴らしいので、こちらも根気よくプレイしていただけると良いかと思います

まとめ

 新境地アクションアドベンチャーとして、オープンゲームとソニックシリーズに新たな風を吹かせた作品

 広大なフィールドを音速で駆け抜けるだけでなく、爽快感のあるエネミー戦や、ダイナミックで燃えるボス戦まで、非常に完成度の高いソニックゲームとなっています

 メインストーリーの終盤尻すぼみ感も、後のアップデート『アナザーストーリー』で巻き返すなど、十分すぎるボリュームであり、まさに新たなソニックシリーズのスタートともいえます!

 反面、非常に難しい部分がいくつかあるので、アクションゲームが苦手な方は苦労するかもしれませんが、クリアした時の達成感は素晴らしいので、ぜひプレイしていただきたい一品です

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みのり
こんにちは! ゲーム、アニメ、特撮大好きオタク人間です! このブログでは、過去レトロゲームの思い出、最新ゲームのレビューを、メジャーからマイナーまで投稿していきたいと思っております。 よろしくお願いいたします( `・ω・´ )